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主演女優



助演女優



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1990年に描いた短編です。
早見優が出演していた子供向けの英語教育番組、
『キッズ・イングリッシュ』の教材本に掲載されました。
知り合いのデザイナーM氏の推薦で、なんと審査もなしに採用してもらいました。
素人丸出しなのに……嬉しかった!

社会派アンデルセンの非情な童話、大好きです。
とくに『マッチ売りの少女』は何度読んでも、泣けて泣けてしようがありませんせん。
それだけに、6ページでどう脚色して、どうまとめるか、悩みました。

絵的に拙いところばかり目立ちますが、自分ではわりと気に入っています。
男の子に靴を取られるエピソードも好きですが、あえなくカット。
そのかわり、同じ年頃の女の子と目が遭う場面を付け加えました。
きっと、こんな瞬間があったろうな、と想像して。
でも、子供ですから、「私ってなんて不幸なの」と身の上を嘆くより、
可愛いリボンに目を奪われるのです。

ところどころに挿入されている英語は
私が考えたものではないので、ちゃんと使える英語です。

ラストのおばあちゃんと孫の台詞、雑誌では差し替えになってました。
ちなみに、あれ、従兄妹や知り合いのお子さんがほんとに言った言葉なんですよ。



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余談&愚痴

これがきっかけで、同誌で英語教材漫画を連載させていただくことになりました。
でも、数回掲載したあと、「特別企画が入るので、次はお休みです」。
――いつのまにか、別の漫画家さんの連載に変わってました。

どうやら、編集長は私の漫画をそれなりに気に入ってくれたらしいのですが、
発行元の日本英語教育協会ではえらく不評だったようです。
まず第一に、「素人じゃないか、これ」と。
ほんと、よく私みたいな未熟者を使ってくれたな、と今さらながら恥ずかしい。

他の反対を押しきって連載を強行してくれた編集長には、今でもほんと、感謝しています。
でも、こちらから電話したら、「連絡するまで待って」と言ったきり、
何の連絡もなしにクビなんて、ちょっと酷いわ……。
以来、連絡はしてません。
『マッチ売り〜』以外の原稿も戻ってきません。

嬉しいやら、恥ずかしいやら、申し訳ないやら、いろんな思い出のある短期連載でした。
でも、すごく楽しかったなぁ。