◆お題◆

 「ねえ」
 「やっぱりダメ」
 「絶対似合う」
 「お願い」





市川昆がばんばん名作を撮っていた頃の代表作の一本。
幸田文の自伝的原作は何度か映像化されていますが、これがいちばん好き。

姉のげん、ほんとは岸恵子では歳がいきすぎているのだけど、寒風のなか、倒れまいと必死に立っている、気丈な若い娘の雰囲気はぴったりでした。

結核で余命いくばくもない弟のために島田を結う場面、原作を読むと、げんは色が浅黒く、美女というわけではなくて、弟も「立派だ」と褒めるのですが、映画は岸恵子ですから、駒子のように美しかったです。
とはいえ、やはり、凛とした姿には感動。いい場面です。

えーと、岸恵子姐さんにリキ入れましたが、弟はてきとー。川口浩は写真も見てましぇん。。。。